2025-04-09
粉粒体物流のスペシャリストとして約90年。この長い歴史の中で、さまざまな車両を架装メーカーや周辺機器メーカーと協力しながら開発してきました。
その一つ、工事現場への納入形態の中には「ばら撒き」と呼ばれるものもありました。
通常は納入先のサイロの圧送配管へ車両の排出ホースを繋ぎ、車両側からのエアー圧送方式となりますが、ばら撒きの場合、コンプレッサーの圧力調整を行いながら慎重に排出する必要がありました。
そこで、その対応策としてエアーと製品を分離する装置はないかと探した結果、「サイクロン」に辿り着きました。昔から集塵装置などに使われるもので、現在では「サイクロン掃除機」などで一般化されていますよね。
このサイクロンをバルクトレーラーの後部に取り付けて仕舞えば…。
ということで完成したのが画像の車両です。
現在では使用頻度と車重の関係もあり、すでに廃車となっていますが、昭和の終わりの時期にこんな車も開発していました。今となっては懐かしい車両ですが、フコックスは「運ぶだけじゃない」を当時から実践してきた証です。

