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No.35 回顧録 その2

粉粒体物流のスペシャリストとして約90年。この長い歴史の中で、さまざまな車両を架装メーカーや周辺機器メーカーと協力しながら開発してきました。

その一つ、工事現場への納入形態の中には「ばら撒き」と呼ばれるものもありました。

通常は納入先のサイロの圧送配管へ車両の排出ホースを繋ぎ、車両側からのエアー圧送方式となりますが、ばら撒きの場合、コンプレッサーの圧力調整を行いながら慎重に排出する必要がありました。

そこで、その対応策としてエアーと製品を分離する装置はないかと探した結果、「サイクロン」に辿り着きました。昔から集塵装置などに使われるもので、現在では「サイクロン掃除機」などで一般化されていますよね。

このサイクロンをバルクトレーラーの後部に取り付けて仕舞えば…。

ということで完成したのが画像の車両です。

現在では使用頻度と車重の関係もあり、すでに廃車となっていますが、昭和の終わりの時期にこんな車も開発していました。今となっては懐かしい車両ですが、フコックスは「運ぶだけじゃない」を当時から実践してきた証です。