社長インタビュー
社長インタビュー
2020年度から、鎮目社長中心に取り組んでいる健康経営及び次世代幹部候補生研修に関して、インタビューしました。
Q,鎮目社長の経歴について教えてください。
大学は経済学部経済学科出身で、父がフコックスの社長を務めていたことから、大学時代にはフコックスで仕事をしようと考えていました。卒業後、2年間大手の運送会社で営業やターミナル業務、その他経理やトラブル対応、集荷業務など様々なことを経験しました。そしてフコックスに入社し、セメント輸送部門の営業所で、移動サイロの管理や固化材のデリバリー業務を担いました。その後社長に就任後、事業開発部を立ち上げ、またセメント輸送に並ぶ新たな柱にするべき「3PL」事業も立ち上げました。
Q,社長の経営理念をお聞かせください。
当社の企業理念は「フコックスはグローバルな視点に立ち、 物流を通じて広く社会に貢献することを使命とし、常に高感度な 企業であり続ける。」です。現在様々な事業を展開していますが、フコックスの基本事業は物流です。時代は変化していくものなので、今行っている事業がそのまま続くとは限りません。そのため、社員全員が様々な分野に興味を持ち、物流を基本に時代の変化を取り込む、高感度な企業であることが重要だと考えています。
経営理念と別に私が大切にしてきたことは、face to faceです。今の時代インターネットが発展し、ツールを使って会話をする必要があるとは思います。また仕事をするということは苦しいこともたくさんあると思います。それでも人生の中で会社にいる時間はかなり長く、そこを私は楽しくやれるような仕事にしていきたいと考えています。そのために直接会って話をする、face to faceは必要だと思い大切にしてきています。
Q,社長が推進されている健康経営についてお聞かせください。
仕事に集中し、楽しく仕事をするためには、社員とその家族が健康であることが第一だと考えています。そのために社員の健康管理と、重篤化を予防するための支援をする義務が会社にあります。みんなが健康で働くことができれば、会社の生産性にもつながります。こうした理由から健康経営を推進しています。
Q,今後、健康経営で取り組みたいことはありますか。
現在、経済産業省の健康経営優良法人の認可を受けています。ただし、毎年認可を得るために、会社は健康管理の支援を継続して行う必要があります。また、支援する内容を充実させることに加え、より精度を高める必要があると考えています。
フコックスは物流業であるためには運転手の健康が重要と考えています。『健康起因事故の撲滅』が社会の風潮となっており、会社は社員の健康意識の向上、健康管理維持・増進を支援することで事故を防止することが喫緊の課題と捉えています。
特に視力に関する病気は、運転業務と密接に関係しています。例えば、緑内障などは自分でも気付かない間に視野が狭くなる病気で、右目で見落としているものは左目が無意識に補っていると言われています。そして視野がだんだん欠け、信号、歩行者を見落とす可能性があるのです。そういうことが実際に起きないよう、絶対に防がなければなりません。
今後は通常の視力の検査とは別に眼底検査、視野検査など、眼科の検診も今後の健康経営の施策として組み入れる予定でいます。
⇒当社の健康経営の取組については「健康経営動画シリーズ」を是非ご覧ください。
フコックスは継続的に「健康優良企業」「健康経営優良法人」「働きやすい職場認証制度」の認可を受けています
Q, 会社の教育制度についてお聞きします。2年目3年目以降はどのような内容になるのでしょうか。
フコックスは創業85年の歴史がありますが、体系付けた社員教育体制、研修が十分とは言えませんでした。そのため、次の100年、200年先を考えた時に、将来を担う社員の育成や次の世代へ繋いで行く仕組みが必要であると考え、2020年4月より階層別教育制度を始めました。
新規学卒者の場合は、2カ月間の入社時研修から、3年間かけOJT・OFF研修で現場に入ってもらいます。また並行して外部研修、生産管理の受講やMOS検定・運行管理者資格の取得をしてもらいます。
4年目の本配属後も、階層別研修、次世代幹部候補研修など、次世代を担う方の教育の場を会社で用意しました。当然、階層別研修を受講する社員との交流も闊達に行います。
次世代幹部候補研修では、問題意識や提案力を鍛えるため、グループワークやプレゼンテーションを行います。所長、課長クラス研修では、問題解決、危機管理、危機突破力について学びます。そして部長クラスでは、財務などを研修テーマとして検討しています。
今後は、次世代幹部候補生の中から東京トラック協会が主催する物流経営士のカリキュラムを10ヶ月かけて受講してもらい、業界の状況分析・一般常識、物流業の法規制などを学び取って、業務マネジメントに活かしてもらいたいと考えています。
Q,10年後、またその先に向けて、フコックスはどのような事業展開を考えていますか。
先程の企業理念にもあったとおり、今後もフコックスは物流を基本の事業として続けていきます。物流はなくならないとよく言われますが、物流のやり方は変わっていくと思います。今は時代の変化が激しく、環境問題、ドライバー不足など解決しなければならない問題が多くあります。これらの変化に対応するために、今まで30年かけて物を運ぶだけでなく、その周辺事業も取り込んで、お客様のニーズにこたえながら環境事業、3PL事業、食品事業と広げてきたのです。今後も「運ぶだけでなく、付加価値を付ける」この流れをさらに加速させていきたいと考えています。そして、皆さんのような若手社員やこれから入社される新卒社員の皆さんには、今の時代の変化を取り込めるよう、様々なことに興味を持って勉強して欲しいと思っています。
Q,最後に鎮目社長が新卒社員に望むことを教えてください。
とにかく若い人材は柔軟性を持っています。会社としてはその柔軟性を保てる環境を作り、若い人にはそれを保ち続けて欲しいと考えています。人の話をよく聞いて、スポンジのように色々なことを吸収して欲しいと思います。さらに、学んだことを自分の頭で考えて、行動できる人材が欲しいです。また、研修の目標設定として育てることで会社全体の活性化に繋げていきたいと考えています。
あとは仕事をしていく中で物流の奥深さを感じてほしいです。物流業の意味、重要性を認識できれば自分の仕事の意味を理解できて自己成長に繋がり、どんどん仕事が楽しくなると思います。